????と言う勿れ

hasegawa

まず最初に。

タイトルから菅田将暉を連想した菅田将暉ファンの皆さま…すいません。

この投稿、菅田将暉とは一切関係ございません。

陳謝します。

 

さて。1月末ということで、一段と冷え込んできました。

この時期に重宝するのがフライトジャケット。

僕が中学生の頃に「MA-1」が爆発的に流行し、近年また人気が復活したように思います。

往時には実際に航空機パイロット(というか戦闘機パイロット)が着用していただけあって、

非常にタフな造りになっています。

 

アメカジ大好きおじさんとしましては、もちろんフライトジャケットは何着か持っています。

ちょっと困りものなのが、フライトジャケット=「MA-1」だと思われていること。

いや全然ちゃう。ということをこの場を借りて説明できれば。

まずコレがTHE・フライトジャケットとして世間一般に認知されている「MA-1」

1954年から採用されているので充分古いですが、フライトジャケット全体で見ると歴史は浅い方かと。

僕が持っているのは結構細身だったり丈も長くアレンジされちゃってるので、邪道って言われるかもですが…

まぁMA-1には違いないので一応紹介。ちなみにアルファ社製。

NASAアポロ計画仕様のワッペンが可愛いのでそこそこお気に入り。

MA-1を含め、近代のフライトジャケットには胸のところに素材が違う小さいポケット(?)のようなものが付いています。

コレは「オキシジェンタブ」と呼ばれるもので、酸素マスクのクリップを留めるためのものです。

その昔オキシジェンタブを小さいポケットだと勘違いし、¥100ライターを入れて紛失したのが懐かしい。

所有しているフライトジャケットを年代順で並べると、一番古いのがこの「A-2」

よく売られているものだと、ハンドウォーマーポケットが付いていたり背中が1枚革じゃなかったり。

そういうのは「A-2タイプ」と呼ばれていますが、コレは「A-2」です。

米軍に制式採用されていたクーパー社のものなので、一応本物と言って差し障りないかと。

「A-2」はスティーブ・マックイーンが「大脱走」で着ていたことでも有名ですね。

シルエットが現代人の体型には全く合っていませんが、このショート丈っぷりが逆に無骨でカッコええような気がします。

有名なモデルで言えばこの「G-1」でしょう。

映画「トップガン」でトム・クルーズが着ていたのも「G-1」ですね〜

僕の持っているのはアヴィレックス社のものなのですが、実は結構マニアックな仕様でして。

米軍のジャケットなのに「MiG-29」とペイントされてるんですね〜

「MIG」とは旧ソビエト製の戦闘機で、冷戦当時のアメリカからすると敵です。

実はこの「G-1」は、米軍の教官が敵軍の兵士になりきって指導するために作った仕様でして、

スコードロンパッチ(部隊章)もソビエトのものになっています。

フライトジャケットといえば陸軍航空部隊や空軍のイメージが強いですが、

実は「G-1」は代表的な海軍のフライトジャケットです。

コレを着るとケニー・ロギンスの「DANGER ZONE」が聴こえてくるとか…

 

そろそろ誰も読んでいないような気がしてきました!

次に紹介するのは「B-10」

いかに大U.S.A.と言えど、兵士に際限なくレザージャケットを支給するのはキツかったのでしょう。

なので布製なんですね〜

所有しているのはバズリクソンズ(東洋)のものです。

裏地が厚手のウールなので「A-2」なんかよりは遥かに暖かいですね。

スコードロンパッチの絵がちょっと下手くそなのも味があって良いです。

布製フライトジャケットは経年変化がわかりやすく、風情があります。

「B-10」って比較的有名なモデルですが…実は制式採用期間は約1年間と短命なモデルでした。

(米軍兵士には布製ジャケットがめっちゃ不評だったようです)

僕が一番気に入っているのは、この「B-10」かもしれないです。

さてさて「B-10」の後継として誕生した「B-15」も忘れてはいけません。

僕のはホープ社製、最終型の「B-15D」ですね。

持っている中だとこの「B-15シリーズ」や「L-2シリーズ」が「MA-1」と間違われやすいです。

フライトジャケットは使用する温度や高度によって

・ベリーライトゾーン(30℃~50℃)

・ライトゾーン(10℃~30℃)

・インターミディエイトゾーン(-10℃~10℃)

・ヘビーゾーン(-30℃~-10℃)

・ベリーヘビーゾーン(-50℃〜-30℃)

5つの適応ゾーンがあります。

一般に流通しているものは「ベリーXX」じゃないゾーンのものが多いです。

「L-2」(ライトゾーン)と「MA-1」(インターミディエイトゾーン)だと明確に季節感が違いますね。

ちなみに「B-15D」はインターミディエイトゾーンなので、愛媛の冬ならコレで充分です。

最後に紹介するのが「N-2B」「N-3B」です。

一見するとフライトジャケット?って感じですね。

どちらもヘビーゾンやしパッと見の違いがわかりませんが、実は着丈が全然違います。

これらのモデルはメーカーによってシルエットやディテールに差異が大きいです。

「N-2B」はスピーワック社の細身のもの。「N-3B」はアヴィレックス社のゆったりしたものと細身のものを所有しています。

身長が高めの方なら、着丈の長い「N-3B」はこの時期重宝します。

いかにも冬のアウターって感じの見た目も良いですね〜

フードのボアが暖かさに寄与しているかどうかは非常に疑わしいですが…

 

長くなりました笑

 

昔はナイロンジャケットならアルファ。

レザージャケットならアヴィレックス。と言われていましたが…

最近は両社ともワケワカランもん作ったりしてますね。

やはり信頼できるのはマッコイやバズリクソンズか…高いけど。

 

全部は紹介し切れませんでしたが、ひとまず今日のところはこんな感じで。

 

「MA-1と言う勿れ」

ほなまた!

 

ハセガワ

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