見えてる景色

hasegawa

カメラの話題が定着しつつありますが…まあそもそもカメラ好きなので笑
さて、前回ちょろっと最後に触れた35mm F2レンズへのチャレンジです。

カメラ買いました。
というか厳密には前回投稿時には既に買ってました
なんと、レンズ交換できません笑
35mm/F2.0固定のカメラです。
良いんです。レンズ交換できるやつも別で買うので。

いや〜、しかしコレほんま難しいですね笑
なんというか、思ったよりも要らんもんが写る。背景を整理したい欲求に駆られます。
でもこの「要らんもんが写る」っていうのは、35mm画角最大の美点なのかもしれません。

とあるカメラマンさん曰く、

35mmは見えている景色

50mmは見ている景色

85mmは見つめている景色

だそうで。

なるほど、非常に腑に落ちる表現やと思います。

フリーランス時代によく、京都や滋賀にあるいくつかの大学のパンフ写真を撮影していました。
その時によく使っていたのは、50mmや85mmの明るい単焦点レンズです。
学生さんは、近寄り過ぎたら良い表情を見せてくれません。…いやこれは少し語弊があるな笑
彼らは近くで撮ると、明らかにカメラを意識して表情を作っちゃうんですよね。
なので必然的に、距離をとっても表情を切り取れるような焦点域のレンズを使うことが増えるわけです。
正直、もっと望遠を使って撮ることもありました。ほぼ盗撮です。
「未必の故意」ではありませんが、パンフ写真では「無意識の意識」みたいなものが重宝されるように思います。こちらを意識していない被写体の、良い表情・良い雰囲気を切り取る。
そういう写真が求められるのはわかる。
まあでもそれって、カメラマンによる一種の脚色なんですよね。
中望遠のレンズだと、そういうことができる。

じゃあ、35mmは?

コレは非常に脚色がしにくい画角です。
なのでパンフ撮影とかだと使えるシチュエーションが限定されるかも。
でも、その脚色しにくいところが特徴かな?と。
どこか冷めた視野の「見えている景色」が全て収まるのが、35mmやと感じます。
(もちろん意識してフレーミングすれば整理することもできますが…)
この画角、ずっと苦手です笑…が、面白みも感じ始めています。

人間の記憶って不思議なもので、
・良かったこと
・悪かったこと
そういった端的なことはよく覚えているものですね。
では、
普通のこと
は?

35mmでなんとなく撮れば、整理しきれない周りの状況も含めて写真に収まる。
意識していない普通の、日常の風景が写りこんでくる。
そういう情景を写真で残しておくと、後で「ハッ」とする瞬間が訪れるような気がします。
また、要らんもんまで写るということは、撮りたい被写体はテキトーに構えてもなんとかフレーム内に収まっている。とも言い換えられます。
なので最近は、一切ファインダーや画面を見ずに撮ることが多くなりました。
撮った写真を見返すと、非常に雑然としつつも魅力的な画角なのもしれない。と感じることがあります。

大学時代に写真を始めてから、かれこれ。
意図的に避けてきた画角だけに、苦手ながらも真剣に向き合うと面白いものです。
得意なことばかりしてても先が見えますからね。

ちょこっと真面目なトーンで書いてみましたが、実はいつも他愛もない写真しか撮ってません笑
最近は、久々に写真撮るのが楽しいです。

って、今回は画角の話で終わってしまった笑
買ったカメラの話は、また次回に。

ほなまた!

ハセガワ

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