本物のバカは実在する!!

hasegawa

ああ、もう2022年最後のBLOGなんですね。

今年購入したレンズ固定式カメラ「X100V」に関しては、前回紹介した通りです。
でもカメラ機材好きな僕としましては、この勢いに乗って久々にレンズ交換式のカメラも新調したくなるものでして。
仕事で使っているEOS1Dx、普段使うにはほんま重いんです。
…というわけで、いっくよぉ〜★

さて。

LUMIX S5、凄く良いカメラですね。
超コンパクトボディにフルサイズセンサー搭載。
程よく扱いやすいデータサイズの2400万画素。
画素数を抑えたことで、高感度はめちゃ強い。
キットレンズは20-60mmという、痒いところに手が届く画角。
動画もカメラ単体で4K10bit収録ができて、ボディ内手ブレ補正もモチロン搭載。
それでいてレンズキットで新品実売¥200,000ちょいという、スーパーバーゲンプライス。
これは最高のカメラに違いない。
写真と動画撮影を趣味とする殆どの人にオススメしたい。
僕も…よしっ!…買うしかない。

 

 

 

 

 

で、僕が買ったのがコレです。

 

 

 

 

…なんでやねん。

コレ、FUJIFILMのX-Pro3やないかい。

フルサイズじゃない手ブレ補正ついてないデカい重いファインダー倍率小さいバッテリーあんまりもたないデザイン古臭い操作性良くない動画まともに撮れない無駄にチタンでできてて値段やたら高いもうすぐ廃盤orモデルチェンジしそうなX-Pro3やないかい。

僕はバカです。

大馬鹿野郎なんです。

どうしても軍艦部に「LUMIX」って入ってるの嫌やってん。
そもそも「LUMIX」てどういう意味やねん。
「AYUはPanasonic」ってなんやねん。(古い)
僕の中でPanasonicは家電メーカーであってカメラメーカーではないねん。
Panasonicのカメラは会社で使ってるからプライベートでは他の使いたいねん。
上記の理由から、却下。
(Panasonicユーザーの皆さま、ゴメンナサイ!!)

で、X-Pro3。
いいですねすごくとてもカッコいいですね。
しかし後世まで語り継がれるであろう、とあるクソ仕様のカメラなのであった。

…ところで僕のカメラを見てくれ。
こいつをどう思う?

すごく…
小さいです…

謎の小窓が。

何コレ?液晶??

ここには今使ってるフィルムシミュレーションが表示されています。
ちっちゃ〜く、露出設定も表示されています。
撮った写真は見れません。なんでやねん。
こんなんクソの役にも立ちませんよね?(失礼しました!)

メインの液晶ディスプレイは、この裏側にあります。
つまり撮った写真をチェックしたかったら、わざわざ液晶ディスプレイを「パカッ」と開けないと見ることができない。
何考えとんねん。めちゃくちゃ手間やん。
ほんま、クソやと思います。(失礼しました!)

X-Pro3は「プロ」とか名付けられてるだけあって、(一応)FUJIFILMのフラッグシップモデルです。
なのに、液晶はめちゃくちゃ不便。
なんでやねん。
まあでもFUJIFILMの中の人もアホではない。と思う。
東大とかハーバード大とか卒業してる。と思う。(テキトー)
そんな人たちがデザインし、設計したカメラ。
何の意図もなく、こんなアホみたいな仕様にはしない…はず。そうであってくれ。

写真を確認するにはひと手間かかる。
つまりこういうことか?
「撮った写真なんか気にするな」
「さっさと次の写真を撮れ」
ってか?
勝手に意訳すると、ですが。
X-Pro1X-Pro2は普通に液晶が見れるタイプだったので、意図的にこんな仕様にしているのは間違いない。
手軽に液晶が見えないってことは、つまり撮影に集中しろ!ってことかな?と。

使ってみての感想。

写真のチェックを省くと、実際めちゃくちゃ撮影のテンポが上がる。
家に帰って、その日撮った写真を初めて見る時のドキドキ感…コレもう現像仕上がってきたフィルムをチェックする時の感覚そのものです。
確認しない。リテイクしない。
撮ったその場で反省しない。家でする。
実際には自分の予想以上によく撮れている写真があったりして、そんなところもフィルムカメラっぽくて面白い。

カメラ持って出かけるのって、休日なんですよね。
休日わざわざカメラ持ち出して撮った写真を家でチェックして、それが軒並みダメだったら…やはりそれは結構反省すると思うんです。
次の休日を無駄にしないためにも、何がダメだったかを考えるはずです。
反省を次に活かすことを癖づけて、カメラマンを育てる。メーカーの狙いは、そんなところではないでしょうか?知らんけど。
いやそうじゃなかったら、この謎仕様は迷宮入りやねん。

もしかするとFUJIFILMは「写真を撮る」という、世の中にスマホがあることで誰にとっても当たり前になってしまった行為を、フィルムカメラのようにもっと原点的な体験へと近づけていこうと試みているのかもしれません。
仕事で手軽には使えないですが、趣味ならそんなカメラがあっても良い。そう感じました。

道具として操る楽しみがあり、それが非効率的であろうが使いたくなる。
車に例えるなら、MT車のようなカメラやな〜と思います。
MT車どころか、こんな仕様のカメラが偉い人たちの企画会議を通って実際に発売され、ユーザーの手元に届いている。
車でいうと、コンセプトカーがそのまま市販化されたような感じですね。

 

便利なもの=最高なもの!なら、とっくの昔に世の中の車全てがAT車になっていたはず。
めっちゃ高性能が売りのカメラが溢れるなかで、こんなカメラが1台あっても良いと思います。

使い勝手としては最低なところが明確にあるんですけど、使えば使うほど謎の愛着が湧いてくる…
不便ながらもとにかく撮ることが楽しい、純粋な写真機。(動画機能はクソですよ☆)
X-Pro3、めちゃくちゃ気に入りました。

それでは皆さま、良いお年を。

カメラで散財し過ぎたわ。

ほなまた!

ハセガワ

【愛媛松前スタジオ】

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