神在月

hasegawa

10年ほど前、東京に住む友達と2人で、日本各地を野宿旅していました。
北は北海道から南は沖縄まで。
現地集合・現地解散。
マイカーだったり時には飛行機+レンタカーだったりバイクだったり。

テントとシュラフと簡単な調理器具のみ持参。
なるべく現地特有のものを食べる。
疲れたら寝る。
余程のことがない限り、宿はとらない。
大まかなルールはこの程度で、後は自由。
特に観光地巡りをするわけでもなく、その時行きたい場所をゆるく目指して旅する。
当時はそれが楽しくて、年に4度ほど集まっていました。

旅で楽しみなのは、やはり食事。
道の駅で買ったものを温めて食べるのも楽しいですが、見知らぬ土地の知らないお店で食べる料理もまた格別。
そのために旅をするようなものです。

そして、顕著に地域性が出るのはラーメンですな。(またか)
ご当地ラーメンで特に美味しいと思うのは、北海道の旭川ラーメン。
地元の人達も、飲みに出たら必ず〆はラーメンという文化があったりして、基本は醤油ラーメンながらも、かなり多様なラーメン店があるんです。
仕事でも毎年旭川には行っていたので、有名なお店はほぼ網羅したのではないかと思います。

そんな感じで、ご当地ラーメンが有名なエリアは言わずもがな。
それ以外の地域も、実は面白い。

2012年9月…禁止とは知らずに鳥取県で最も有名な某所の隅っこでキャンプをしてしまい、早朝から警備員さんのバギーに追いかけられる。(多分時効なので許してください…)
そのまま車に乗り込み、ノリで更に西へ。

同じ年の春、雑誌の取材で島根県松江出身の俳優さんと4泊5日の撮影旅行に行き、そこから山陰地方が気に入ってしまいました。
今回は完全にプライベートでしたが、せっかくなのでひたすら一般道で出雲大社まで行ってみることに。

宍道湖の畔を走っていると、ちょうどお昼どきに。
島根だと出雲そばかな?と思いましたが、出雲大社のエリアまではお腹がもたないと確信。
そんな折、宍道湖の端のほうに一軒のラーメン屋さんを発見しました。

「どこのラーメンが一番好き?」
僕がラーメン好きであることを知る方に、たまに聞かれます。
非常に難しい質問です。
「ここ!」と答えるには、ラーメンのジャンルは細分化され過ぎていまして…
それでも一軒だけ。となると、このお店を挙げることが多いです。

「蜆」「蛤」「ラーメン」と大きく書かれた看板。
それより小さな文字で「かみあり製麺」と。
店舗は簡素なプレハブ造り。
今ではオープン前の時間から行列になりますが…
2012年当時、僕たちが辿り着いた頃に他のお客さんはいなかったと記憶しています。
よくわからないお店でしたが、何か惹かれるものを感じて入店。
結論から言うと、あまりの美味しさにその日僕はラーメンを三杯食べました。

最初に「しじみ塩ラーメン」
関西に住んでいると、貝出汁ラーメンってあまり縁がなく…
麺は細めで、正直ノビやすいタイプ。
それでもスープの美味しさは出色で、今まで食べたことのないラーメンにテンションが上がりました。
最初の一口で「他のラーメンも食べなければならない」と確信しました。 (今回食べてないので写真は無し)

二杯目「はまぐり醤油ラーメン」
これがこのお店で一番美味しいと、いつも思います。
貝出汁スープの深みを、ほのかなバターが彩っています。
プツリとコシの良い平打ち麺との相性が最高です。
麺もスープも、あまりにも美味しい。
(替え玉をすると麺がしじみラーメンのタイプになるので注意)

三杯目「えび味噌ラーメン」
流石にお腹も膨れてきましたが、それでも「美味い!」と唸る出来栄え。
どちらかというと甘エビとか白エビっぽい出汁。
味噌の濃厚さとエビの風味、油カスが香ばしくベストマッチ。
麺ははまぐり醤油と同じタイプだが、こちらのラーメンにも合う。

そんな感じで一気に三杯、堪能してしまいました。
こんなローカルかつ流行っていない(当時ね)ラーメン屋で、これほど多様でハイクオリティなラーメンが食べられるとは。
あまりにも感服し、それから毎年一度は必ず行くようにしています。
その習慣は愛媛に住んでからも変わらず。
ここのお店には、その価値があると思います。

さて、何の話だったか。

東京に住む友人も家庭を持ち、近年は集まれる機会も減りつつあります。
旅に出たいとは日々思いつつも、なかなかまとまった時間は取れないものですね。

そして世間は三連休だったわけですが。
社内でも、九州までキャンプに行く人たちがいたり…
僕も連休らしい過ごし方をしたくなりました。
とはいえ、誘えるメンバー的には日帰り旅行が関の山。
それなら島根がちょうど良いではありませんか。

というわけで、適当に日帰り弾丸旅行の写真を貼って終わりです笑

 

15時間で766km、ハードでしたがなかなか楽しかったです。
某女史、ちゃんと生きていました。写真掲載は無許可です。
同僚への報告も兼ねて。

ほなまた!

ハセガワ

【愛媛松前スタジオ】

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