前回に引き続き、またカメラの話題。
なのに驚異の!写真ゼロ投稿。
一眼レフにせよミラーレスにせよ、レンズ交換式カメラのレンズは場面に応じて換えまくる?
…そんな馬鹿な。
換えません。
なるべく換えたくありません。
…いや換えることもある。それが仕事なら。
プライベートでスナップ写真を撮るなら、家を出てから帰るまで、レンズ交換なんて絶対にしたくない派です。
交換以前に、複数のレンズを持ち歩きたくありません。重い。
それなら違う画角のレンズつけたカメラ2台持つわ。
「だったらスマホかコンデジでええやん!」
はい出た。それ極論です。
別に一生同じレンズ使いたいなんて言ってないんです。
家を出るときの気分でレンズを選び、それで1日撮りたいんです。
スナップの魅力って、突然の出会いやと思います。
「いまカメラ持ってたらなぁ〜!」
っていう瞬間、誰でもあるのでは?
そんな突然の瞬間をいかに収めるか。
今は誰でもスマホで撮れる、便利な時代になりました。
勿論スマホでも良いのですが…カメラ好きからすると、ちょっと味気ないですよね?
さて。
スナップ愛好者の永遠の課題…それは、どの画角のレンズを装着するか?
昔の僕はコミュ障気味だったので、75〜135mmあたりで遠目からコッソリ切り抜くような中望遠スナップを楽しんでいました。
今は少し成長したので、所謂、普通のスナップが楽しめそうな気がしています。
スナップ用として一般的に選ばれる画角は
①21mm
②28mm
③35mm
④40mm
⑤50mm
このあたりでしょうか?
(全て35mm判の焦点距離です)
5〜7mmずつしか変わらない、ビミョーな画角の違いです。
でも写真好きな方なら、これがどれほど大きな違いを生むか?っていうこと、よくわかると思います。
以下、えげつないほどの私感で画角を解説してみますね。
①…21mm
はいはい、なるほど。
風景や街並みをダイナミックな画角で収めたい、と。
21mmは明確に広角域ですね。
今回挙げた中では対極にあたる50mmが「切り取る」感じだとすると、21mmは「収める」って感じでしょうか?
箱庭的な凝縮感というか借景というか、そんな感覚が好きな方にオススメです。
ただし、広角で明るいレンズはめちゃくちゃ高価なので注意。
21mmの銘玉(外部サイト)
Schneider Super Angulon 21mm f3.4
21mmの作例(外部サイト)
②…28mm
めちゃくちゃ寄らなくてもええけど、21mmやとちょっと広過ぎる。って感じちゃう方に。
そういや、昔のズームレンズって広角端28mmスタートが多かったですよね。
ほんまに28mmしか使わん!っていうのなら、RICOHのGR3を買えば幸せになれるのではないかと。アレはほんまによくできたカメラです。
ファインダー付いてないので、僕は買いませんが…
ともあれ非常に使い勝手の良い、王道のスナップ画角やと思います。
28mmの銘玉(外部サイト)
Nikon Ai NIKKOR 28mm F2.8S
28mmの作例(外部サイト)
③…35mm
これも王道中の王道。
人間の目と同じ画角って言われてますね〜!
何でも撮れるけど何も上手く撮れないというか、僕にとっては一番難しい画角かも…
被写体に対して撮りたいアングルを模索して、自分で寄ったり引いたり工夫する必要がある、絶妙な画角やと思います。
この画角を自在に操れる方は、ものすごくセンスがあるのではないかと。
個人的にはいま一番チャレンジしたい、面白みを感じる画角ですな。
35mmの銘玉(外部サイト)
Ernst Leitz Summaron f=3.5cm 1:3.5
35mmの作例(外部サイト)
④…40mm
一般的にスナップ用途のレンズとしては、この画角までを指すことが多いのかな?と。
最短撮影距離が30cmくらいのレンズが多いような気がします。
純然たるスナップというよりは、料理などのテーブルフォト向けといいますか…明確にクローズアップしたい被写体がある方にとっては、非常に使いやすい画角かと思われます。
何故かあまり明るくないレンズばかりなのも、この画角の特徴かと。
パンケーキレンズも大体40mmなんですよね〜
40mmの銘玉(外部サイト)
Leica Summicron C 40mm f2
40mmの作例(外部サイト)
⑤…50mm
正直、スナップ用の画角にコレを入れるかは迷いましたが…ライカが定める標準レンズとは50mmであり、かのアンリ・カルティエ・ブレッソンも(ほぼ)50mmしか使わなかったわけで…それなら間違いなくスナップ用なのであろう、と。
ここまで挙げたレンズと比べて、ファインダーを覗くと驚くほど画角が狭いです。
明確に「切り取る」写真が好きな方に是非。
僕も昔は一番好きな画角でした。
ぶっちぎりでレンズラインナップが豊富な画角なので、色々悩んで楽しめます。
50mmの銘玉(外部サイト)
Carl Zeiss PlanarT* 50mm F1.4
50mmの作例(外部サイト)
以上です。
…いかがでしょうか?
ここまで読んで「えぇ〜、そんなん決めきらへん〜!」ってなった方。
そんな方は、素直にズームレンズを装着しましょ。
良いんです。
別にスナップ写真を撮ることは修行でも苦行でもないので。
でも便利なズームレンズに慣れてしまうと、ふと見かけた単焦点レンズのキリッとした描写に、ハッとさせられる瞬間が訪れる。と予言しておきましょう。
その時にもう一度、どの画角のレンズを買うか悩んでみてください。
あとズームレンズはどれだけ明るくてもせいぜいF2.8通しとかなので、より明るいレンズを!となると、必然的に単焦点レンズを選択することになると思います。
複数のレンズを持ち歩くのが苦にならない&お金持ちな方なら、迷わず21mm/35mm/50mmの三本を購入しましょう。
明確に役割を分けられるので、レンズ交換の楽しみが増えると思います。
余談ですが…スナップ用のレンズって、伝統的にF2.0が多いような気がします。
昔のスナップ機ってレンジファインダーが多かったので、明る過ぎるレンズだと距離計でサッとフォーカス合わせるのが難しかったからですかね?
現代でもその流れを踏襲して、F2.0レンズがスナップ用としては多いですね〜
単純に大口径レンズより軽量に設計できるので、気軽に持ち歩くスナップ機には適してるってことですかね。
35mm/F2.0なんてレンズ、一生買わんと思ってたんやけどなぁ…
チャレンジしてみよう。
ほなまた!
ハセガワ
※外部サイトの作例は、間違いなく35mmフルサイズセンサーで撮られたものだけを挙げています。APS-Cやm4/3ボディで撮られたものだと、レンズスペックと実際の焦点距離が違うので。ってそんなんみんな知ってるか笑